パンケーキはもう一生食べない
お久しぶりの土日のお休み。
ゆっくり飲んで
ゆっくり遊んで
ゆっくり語って
ゆっくり寝て
ゆっくり掃除して
ゆっくりドラマ見て
ゆっくり買い物して
ゆっくり料理して
ゆっくり洗濯して
ゆっくり本読んで
ゆっくりお茶して
ゆっくり日記書いて
ゆっくり飲んだ。
凄く素敵な土曜日、日曜日。
私にとっては、これで十分すぎる土曜日、日曜日。
これ以上はいらないぐらいの、お休みです。
しばらく私の生活が大きく動いたので、そのことを記述する。という今回のブログです。
この金曜日まで、私は当初26連勤の予定だった。
イベントごとが立て続けで、どれもみぞれちゃんが担当しているものだから、もちろんやりきるつもりで、私は年明けから身を奮い立たせていた。
ある日、2月頭のある日。
私は事務作業に追われ、お昼ご飯を食べ逃していた。遅めの昼食を、食べなければならない。間も無く、大きな交渉ごとの打ち合わせ前で、準備ごとも多かったし、緊張もしていた。
頭を整理したく、打ち合わせ場所の近くのカフェに入り、パンケーキを頼んだ。
パンケーキを食べる前、母から連絡が入った。
一番下の妹が入院した。という。
(みぞれちゃんは3人姉妹)
詳しいことは言えないが、検査入院で、一番下の妹の症状は、およそ私が感じたものではないもの。
この症状の原因として考えられるのは
①ウイルスが変なところに入り込んで悪さした
②生まれつき、難病
のどちらかだった。
聞いた病名を、検索する。
嫌な記事しか、出てこない、目に止まらない。
動揺したが、とにかく仕事。携帯を閉じて打ち合わせに向かう。
会社に戻るが動揺は止まらない。親と連絡して、思わず職場のトイレで泣いた。
しばらくして、妹の症状は治まった。
そして、妹の症状の原因は、原因不明、ということが分かった。
その後、何度も家族会議が行われた。
母が心を病んだためだった。
何度言っても、母は母自身を責めた。母は悪くない、なにも悪くないと言っても、おかしなゾーンに入ってしまったようで、夜も寝ない、心配ごとしかしない。
そして、咳一つ出来ない家庭となった。何かにつけて病気を疑ったからだ。妹だけじゃなく、私も父も、病気じゃないかと疑った。自分自身も病気じゃないかと疑った。
母は占いにハマった。
私たちは何度も病院に行き、何度も神社に行った。
そんな矢先、2月末、真ん中の妹が交通事故にあった。頭を強打し、頭を十数針も縫う怪我。背骨にビビを何箇所か。
そんな事故があったすぐに、妹は母に電話出来ず、妹の友達から、私に電話があった。電話の声の後ろで救急車の音が鳴り響いていた。
私はその日代休で、パンケーキを食べに行こうとしていた。パンケーキ屋の目の前だった。
妹の友達との電話、病院の先生との電話、父親との電話、
どこでどんな風に電話したかうまく思い出せない。実家に帰ろうとしたが、実家へ帰る方法がイマイチ分からなかった。
妹の応急処置が終わり、もろもろの検査も全く異常がないと分かり、今すぐ病院に向かいたかったが、
今の母親に、ことの全てを話せる状況になかった。
そこから先も保険のことや警察とのやり取り、相手の人とやり取り、様々なことが重なったが、そのやり取りを全て私がすることとなった。
母親はそういう状況だし、父親はトンチンカンだった。
仕事も急にお休みしたが、お休みしててもなんとなく、ほどよく、仕事をまわした。
あまりにも辛く、
あまりにも辛かった。
だけど、幸いなことに、
恋人も含め、上司も含め、
友達も周りの人も、守ってくれた。
もちろん妹の事故だって後遺症もない、不幸中の幸いだったし、一番下だって、今症状はなにもないんだ。
今は、今はなにもない。
パンケーキはもう一生食べない。
私がパンケーキを食べようとしたら
何かが起こるのかもしれない。パンケーキさえ食べなければ
きっと私がパンケーキを食べなければ幸せになれるんだ。