父の合コン仲間
みぞれのGWにまつわる話を。
みぞれは幼少期、GWはいつもキャンプに行っていた。父の大学時代の友人家族とだった。5家族ぐらいだから、結構な人数だ。
子供は皆んな歳が近くって一年に一回ぐらいしか会わないけど毎年キャンプが楽しみだった。
この父の大学時代の友人というのは、よくよく聞くと、父の合コン仲間だった。
みぞれの父と母は合コンで出会った。
父は大阪の私立大学出身で大学時代にサークルには入ってなかったが、それなりに青春していた。
父は今でも車が好きだが当時もバイクや車を乗り回し、(当時は大学生でも車持ってるのがステータスだったんだろう)皆んなでお揃いのTシャツやジャケットつくったりしていた
先日私の祖父が亡くなり(父方の方)写真を整理していたら父の青春時代の写真がたくさん出てきた。
そんな乗り物サークル(?)の皆は父の合コン仲間だった。
卒業してから、父と母は合コンを通じて出会った。合コンの集合は、大阪の片田舎、郊外にあるとあるディスカウントショップの駐車場だ。
男性人は、それぞれ車に乗って集合し、女性を横に乗せてドライブするのだ。何という、バブル期。
しかし、この合コンの主催者は父で、女性側の幹事は、当時の父の元カノだった。
母は、合コンに参加し、
うーん、、、
まぁ強いて言うなら、父がええけど彼女いるしな、と思ったという。
それを女子同士で話していた母だったがおそらく、父はそれを聞いていたのだろう、と母は大学生だった私にこっそり教えてくれた。
父はその後彼女にフラれ、母に連絡することになる。
父は母の連絡先を知らなかったが、(彼女と一緒に開いた合コンならそりゃそうだ)母は当時大きな会社の秘書をしていたので、その会社の秘書の○○(母旧制)さんを電話で呼び出して、今度会いたいんだけど、と連絡したわけである。
父はそもそも、母と二人で会うことが目的ではなかった。その時の合コンメンバー(のちに白髪になったので白髪さんと名付ける)が母に会いたいといっており、何故か3人で遊ぶことになった。
白髪さんは勇気が出なかったのだろうか。
3人であったが、白髪さんより父の方が、話が面白かった。
その後、何故か白髪さんは先に帰った。そして、その日に父と母は付き合うことになる。
(急展開)
話が少し戻るが、
先日祖父が亡くなったのだ。
祖父は田舎の商売人なので、お通夜を、皆さんにご案内した。父の合コン仲間たちに連絡した。
父の合コン仲間たちは仕事を無理に調整しながら来てくれた。
二人来れない人がいた。
二人とも病気だった。一人は緊急での入院、(命に別状はなさそう)一人はかねてからの癌だった。
先日その癌と闘っていた方が亡くなった。もちろん、キャンプや新年会でよく会っていた人だった。
勿論父と同い年なのである。
父が父すぎるので、時々忘れそうになるのだ。父も、私と同じように青春していたことを。
父のキャンプ仲間は、合コン仲間は青春時代を共に過ごした
大切な人たちだったのだ。